70パアセント以上は母親からー
人間は、生まれ落ちた瞬間から種々の雑菌と共存し始めます。口も例外ではなく、おぎゃーと産声を発した瞬間から、口にはいろいろな菌が住み着き始め、最終的には300種類以上の細菌が生息することになります。その中に虫歯菌もいるのです。最近の研究では70パアセント以上の確率で、母親の虫歯菌が赤ちゃんに移ることが分かっています。
最きん母親の歯周病菌も赤ちゃんに移っていくことがわかりました。
歯を治療して出産を
このような観点から、北欧では、生まれてくる赤ちゃんの口の健康を守るために、妊婦の口をきれいにすることがつよく推賞されています。また妊婦の口を健康にするために、健康保険も使えるようになりました。
日本では、このような目的で保険は使えませんが、妊娠したことがわかったら、あるいは妊娠する可能性のある女性は、虫歯と歯周病の処置をきちっとして出産を迎えることが、ひいては赤ちゃんの口の健康につながるのです。